今回は、~IPパケットの流れを知れば、ネットワークがわかる。~シリーズの第三弾となります。
今回は 家のLANから出たパケットがどのように運ばれているかについてです。
LANからでたパケットはまず通信事業者のアクセス網内に入ります。
アクセス網はLANとプロバイダーネットワークを橋渡しします。
通信事業者のアクセス網に入る際に使用するのがPPPoEというプロトコルになります。
インターネット接続の設定説明書には必ず載っているような単語となります。
PPPoEはユーザが契約しているプロバイダーのネットワークまでパケットを
きちんと送り届けるためのプロトコルです。
また、PPPoEにより接続開始時にプロバイダーに契約しているかの確認として、
ユーザID・パスワードで認証を行います。
PPPoEを使用することでパケットにはPPPヘッダ、PPPoEヘッダ、イーサネットヘッダを
付与することになります。
これにより、MTUサイズ(データのパケットサイズ)が1500Byteを超えてしまい、パケットが破棄されてしまったり、通信が不安定になる場合があるため、ルータの設定として、MTUサイズを1454Byte(フレッツ光ネクストの場合)などへ変更する必要があります。
(自宅のインターネットの設定では全く意識する必要はありませんが、ネットワークエンジニアとしては必ず押さえておくべき内容です。)
アクセス網では新しく付与されたヘッダに含まれるMACアドレスなどの情報を使用します。
元々のパケットはPPPoEでカプセル化されているため、元のパケットに含まれる情報は
使用しません。
→ 次回は、「プロバイダーのネットワークがどうなっているか」をみていきます。
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