今回はWLCの冗長化時の動作についての説明となります。
既存のWLCへ新規APがjoinできないという問題が発生したので、
その時の現象についての内容となります。
WLCを冗長化させる場合は、購入する機器として、
2台目はHA用型番製品を購入します。
そっちの方が断然安いので、普通そうします。
その際、注意点があるのですが、
まず、WLCは冗長しているので、Primary-Secondary があります。
この際、Primary機がダウンした場合、切り替わりが発生しますので、
HA型番側がPrimary機として1機で動作することになります。
その際、もともとのPrimary機が90日間以内に、復旧しなかった場合、
WLCにAPの追加(join)ができなくなります。
言い換えると、HA型番のWLCがPrimaryとして1機のみで動作している状態で、
90日以上経過するとAPの追加(join)ができなくなるということです。
「APの追加(join)ができない」ということは、
APを新規登録することができなかったり、
APが再起動したときにWLCに表示されなくなって、使い物にならなくなります。
また、正しく冗長化できておらず、
Secondary機がActiveとして動いていた場合も同様です。
HAを有効にしている状態で、起動時にUplinkとの接続が無い場合、
またはRedundancy Port(WLC間のリンク)がDownしてHAが組めないという場合は、
正しく冗長化できず、Primary機または、Secondary機がメンテナンスモード
(maintenance mode)に入ります。
その場合、Primary機から起動するよう電源DOWN,UPを行い、
正しく冗長構成を確立させる必要があります。
「APがWLCに追加(join)ができない」場合、
以下、デバッグログを取得しながら、APのコマンドから、
# capwap ap controller ip address <IPアドレス>
にて、APをWLCへjoinさせると、原因がわかるかもしれません。
(WLC側)
debug capwap errors enable
debug capwap events enable
debug dtls event enable
debug disable-all <<< debug停止
(AP側)
debug lwapp client error
debug lwapp client event
debug capwap client error
debug capwap client event
debug capwap client config
undebug all (u all) <<< debug停止
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