Ciscoの資格であるCCNA/CCNPに関しての情報をまとめます。
【更新日:2020年5月1日】
改定情報
Ciscoの資格は2020年2月24日に大きく見直しされて以下の形となっています。
・CCENT廃止(以前まではCCNAのエントリーレベルとしてCCENTという資格がありましたが、今は廃止されています。)
・CCNAが一つに統一(一般的なCCNAの資格はRouting & Switchingのことをさしましたが、SecurityやCollaboration等含めて一つに統一されます。)
・CCNP Enterprise となる(一般的なCCNPの資格はRouting、Switching、Troubleshootingの3種に合格する必要がありましたが、ENCOR(コア試験)とENARSI(コンセントレーション試験)に合格する必要があります。コンセントレーション試験は6種ありますが、ENARSIが一般的に受講される試験かと思われる。6種から1種合格する必要がある。)
その他の資格も含めて一覧としては下記の通りとなります。
詳細は画像クリックしてCiscoのサイトで確認ください。
CCNAの試験内容と金額
試験番号:200-301
金額(税抜き):33,600円
以下、大項目抜き出し。
20% 1.0 ネットワークの基礎
20% 2.0 ネットワーク アクセス
25% 3.0 IP コネクティビティ
10% 4.0 IP サービス
15% 5.0 セキュリティの基礎
10% 6.0 自動化とプログラマビリティ
以前までは、Routing & Switchingという資格名のごとくL2、L3の内容が8割、9割だったと思いますが、もっと幅広くなりました。今の時代、ネットワークエンジニアだからと言って、L2、L3の内容だけしかわからないでは話にならないので、内容だけ見る限りは好印象です。
その分、合格までは難しくなったのか?求められるレベルは浅くなったのか?どうなんでしょう。。
CCNPの試験内容と金額
Core試験+Concentration試験6種中1種を合格する必要がある。
今までは3種類の試験に合格する必要がありましたが、2種類になりました。
試験番号:350-401(Core試験 ENCOR)
350-401(Concentration試験 ENARSI)
金額(税抜き):各33,600円
試験内容詳細はこちら
ENCOR:https://www.cisco.com/c/dam/global/ja_jp/training-events/training-certifications/exam-topics/350-401-ENCOR.pdf
ENARSI:https://www.cisco.com/c/dam/global/ja_jp/training-events/training-certifications/exam-topics/300-410-ENARSI.pdf
以下、大項目抜き出し。
ENCOR:
15% 1.0 アーキテクチャ
10% 2.0 仮想化
30% 3.0 インフラストラクチャ
10% 4.0 ネットワークアシュアランス
20% 5.0 セキュリティ
15% 6.0 自動化
ENARSI:
35% 1.0 レイヤ 3 テクノロジー
20% 2.0 VPN テクノロジー
20% 3.0 インフラストラクチャセキュリティ
25% 4.0 インフラストラクチャ サービス
3種→2種に減った分、金額が安くなったのが良いですね。
内容は大幅に改定になりました。CCNPもRouting & Switchingだけでは、ネットワークエンジニアとしては、今後(すでに?)難しくなっていくというメッセージがよく現れていますね。
ENCOR 6.0 自動化 には、「Python の基本」なんかも出てきますし、この章では、Cisco DNAというSDN製品も出てきていますね。ネットワークエンジニアとしてのアップデートを求められているように感じます。
参考書
まだ改定後試験の黒本は出てきていません。
日本語ではこんなのが出ていました。
ping-t はCCNAの問題集は対応されたようです。
*新CCNPに対応した問題集のリリース予定は以下の通りです。
・CCNP ENCOR(350-401) ・・・2020年中
・CCNP ENARSI(300-410) ・・・時期未定
いずれにせよ、受講料が高いので、もう少し情報を待ってから受験したほうが良いですね。
最後に
Ciscoは世界的にも、日本の中でも、トップシェアを誇るインフラベンダーです。一世代前まではネットワーク機器メーカのイメージが強かったですが、買収等を繰り返して、Ciscoとして様々な製品を再リリースしていくことで、時代に沿って変化していっているように感じます。
2020年2月の資格内容の大幅改定は、今後のネットワークエンジニアとしてのあり方をよく表しているのではないでしょうか。
私個人としてもネットワークエンジニアに固執しない技術スキルを今後ますます身につけていきたいものです。改定内容をまとめてみると、より一層身が引き締まる思いとなりました。
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