仮想基盤構築にあたって、
ネットワークスイッチとESXiとの接続は、ネットワークエンジニアとサーバエンジニアの境目になるところであって、認識のずれによって、トラブルになりやすいところとなります。
ネットワークエンジニアとしても、多少カバーしておきたい範囲です。
通常、下記の通り、筐体冗長・リンク冗長の構成をとりますが、
注意したいのは、リンク冗長の部分です。
ESXiのvSwitchとしては、ロードバランシングの設定、
スイッチ(cisco catalystを想定)としては、Etherchannelの設定が必要です。
一般的に、送信元・宛先IPアドレスによって、ロードバランシングを行って、冗長リンクを効率よく利用します。そのため、それぞれ下記の設定を実施します。
vSwitch:ロードバランシング「IPハッシュに基づいたルート」
cisco catalyst:port-channel load-balance src-dst-ip を設定
Etherchannelはmode onで設定
(spanning-tree portfast を設定)
vSwitchの設定は以下を確認ください。
対象のESXiを選択し、[設定]>[ネットワーク]>[仮想スイッチ]を選択します。
[編集]>[チーミングおよびフェールオーバー]にて、「IPハッシュに基づいたルート」を選択します。
vSwitchはバージョン等忘れましたが、下記のバグにあたったことがあるので注意が必要です。
—-
vSphere Web Client上では、設定値が「IPハッシュに基づいたルート」になっていたが、
vSphere Client上では、「発信元の仮想ポートIDに基づいたルート」になっており、「発信元の仮想ポートIDに基づいたルート」が有効になっていた。
—-
スイッチ側に関しては、下記サンプルコンフィグとなります。
port-channel load-balance src-dst-ip
interface Port-channel1
description ESXi
switchport trunk allowed vlan 1,10
switchport mode trunk
interface GigabitEthernet1/0/1
description ESXi-01
switchport trunk allowed vlan 1,10
switchport mode trunk
spanning-tree portfast edge trunk
channel-group 1 mode on
interface GigabitEthernet2/0/1
description ESXi-01
switchport trunk allowed vlan 1,10
switchport mode trunk
spanning-tree portfast edge trunk
channel-group 1 mode on
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