NetScalerのHA構成時のバージョンアップ方法について記載します。
GUIで2号機から実施してみるとなぜか失敗しましたので、下記のサイトを参考にSSHで実施するのがよさそうです。
詳細はこちら
→ https://support.citrix.com/article/CTX127455
事前にバージョンアップ用のファームウェアの取得方法ですが、Citrixのホームページから取得可能です。ただし、特別な権限が必要となります。
→ https://www.citrix.com/downloads/netscaler-adc/
それでは、バージョンアップ手順について、
1. NetScaler2号機へSSHで接続
2. save config コマンドで保存
3. shell コマンドを実施して、shellプロンプトへ移動
4. バージョンアップファイルの保存先へ移動します。デフォルトは下記となります。
# cd /var/nsinstall
5. 今回保存用にディレクトリを作成します。
# mkdir x_xnsinstall
6. 作成したディレクトリへ移動します。
# cd / x_xnsinstall
7. バージョンアップ用ファイルをダウンロードします。(事前の内容)
ファイルは次のような名前になっています。 “ns-x.0-xx.x-doc.tgz”
8. 以下のコマンドを実施して、移動したディレクトリ内へアップロードします。
# tar -zxvf ns-x.0-xx.x-doc.tgz
下記オプションの内容です。
x – Extract files
v – Print the file names as they are extracted one by one
z – The file is a “gzipped” file
f – Use the following tar archive for the operation
9. インストールを実施します。
# ./installns
10. インストール完了後、「y」を入力し、再起動を実施します。
11. SSHの接続が切れるため、再起動後、再度SSHで接続します。
12. HAの状態が問題ないことを確認します。
(セカンダリのNodeであること、synchronizationはdisabled になっていること。)
> show ha node
13. synchronizationがdisabledになっていなければ、下記コマンドを実施します。
> set ha node -hasync disabled
14. 設定が完了していることを確認します。
15. フェイルオーバーを実施し、1号機をセカンダリに移動させ、再度バージョンアップ手順を実施します。
> force failover
※ フェイルオーバーが正しく完了しない場合、1号機のSTAYPRIMARY設定をENABLEDに変更しておく必要があります。
16. バージョンアップが正しく完了したことを確認します。
> show node
> set ha node -hasync enabled
> show ns runningconfig
コメント