DHCPとは?
DHCPとはなにか。~自動でIPアドレスを割り当てるプロトコル~
では、今回は、自動でIPアドレスを割り当てる便利なヤツ「DHCP」についてです。 DHCPはDynamic Host Configuration Protocolの略です。正式名称だけではよく意味がわかりませんが、「IPアドレスを自動的に割...
一言でいうと、自動でIPアドレスを割り当てるプロトコルです。
しかし、DHCPのパケットは一つ問題がありました。
それは、DHCPクライアントが放つDHCP DISCOVERはブロードキャストでしか送信されないということ。つまり、ネットワークを超えて送信されることはないのです。
それを解決するために、ルータやL3スイッチのネットワークを超える機器に設定を行い、それによって、ネットワークを超えたDHCP DISCOVERパケットの送信を可能とします。
これを「DHCPリレー」と呼びます。
下図のようなイメージですね。
cisco機器の場合、そのために必要なのが、
「ip helper address〈DHCPリレーサーバのIPアドレス〉」というコマンドです。
この設定は、L3 interface や、interface VLAN に設定してあげます。
例)
(config)# interface vlan 1
(config-if)# ip helper-address 192.168.1.1
上図のネットワークで言えば、DHCPクライアントはIPアドレスを取るために、「DHCP DISCOVER」をブロードキャストしますが、DHCPサーバはネットワークを超えた先にいるので、DHCPサーバには届きません。
しかし、DHCPリレーエージェントはDHCPクライアントが送信した「DHCP DISCOVER」をユニキャストでDHCPサーバに届けてくれます。
DHCPサーバからの帰りの通信も同じようなイメージで、DHCPクライアントに届けて、IPアドレスが払い出されます。
コメント